院長ブログ
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病院犬が逝きました

2020.1.6


 明けましておめでとうございます。新年の始まりではございますが、昨年末に当院の病院犬「ロニー」が心不全のため14歳で亡くなりました。晩年は心臓の上半分の機能が極端に低下する洞不全と呼ばれる心臓病を患い、徐々に運動が難しくなっておりました。ロニーは私が獣医師になった年の冬に、当時勤務する動物病院の前に捨てられていた犬を飼いはじめたのがきっかけでした。私は犬を飼うことが初めてでしたので、犬に対する感覚は今でもロニーが一つの基準になっています。
 そこからずっと、ロニーは私の獣医師人生を共に生きてきた同胞のような存在でした。幼齢期はアトピー性皮膚炎で週2回の自宅シャンプーが欠かせず、さらに色々なものを破壊する激し目の問題行動にも悩まされ、私は獣医師として飼い主側の気持ちを経験すると共に、今でも活かされている貴重な勉強を彼女からさせてもらったと思います。また、過去には大学生への講義・実習のデモ犬や輸血の供血犬としても登場し、多くの人の役に立ってきた犬でした。晩年はほとんど両親の家で静かな余生を過ごしていたため病院犬としての姿はあまり知られていませんが、開業時は医療機器の動作確認や健診のデモなど病院への貢献度が高い仕事をしてくれました。人や動物に対して興味が薄く、常に我が道を行くウェスティの個性を色濃く残した犬でした。私を飼い主と認識していたかどうかも疑わしかったのですが、彼女と過ごした月日は決して忘れないと思います。