院長ブログ
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獣医師講習会覚書

2019.10.9

 10月2日に高松で香川県獣医師会主催の小動物臨床部会講習会が開催されました。タイトルは「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の疫学と臨床」で、香川県立中央病院の感染症科の医師による講演でした。
 SFTSとは2013年に国内で初めて発生が確認されたマダニ媒介性のウイルス疾患であり、人のみならず犬猫にも感染が確認されていることから、人獣共通感染症として国内外で注目されている疾患です。高知県は人のSFTSの発生件数が四国で最も多い県とされていますが、2019年4月現在までの犬猫の発生例はゼロ、とある意味での矛盾があります。犬猫における潜在的な罹患例は少なからず存在するとも考えられますが、疫学的な知見を含めて未だ研究段階にあります。
 当院でも先日、臨床症状からSFTSを疑う猫の受診がありましたが、県に依頼した遺伝子検査の結果は陰性でした。SFTSは犬猫から人への感染経路(おそらく血液をはじめとする体液と粘膜の濃厚接触と考えられています)が指摘されており、獣医療関係者の発症事例も報告されています。そのため、公衆衛生的な観点から動物にSFTSの疑いがある時点で検査結果が判明するまで入院隔離、接触感染対策等の措置をとらせていただきますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
 SFTSに関する詳細な情報を御希望の飼い主様は、当院までお問い合わせください。