院長ブログ blog

院長の独り言

動物病院の休診日問題について

 ゴールデンウイークのような大型連休では、高知県の多くの動物病院が休診になります。当院も例に漏れず祝祭日は休診日に設定しておりますので、時折「休みに何かあったらどうすれば?」という問い合わせを飼い主様からいただくことがございます。

 大都市のように動物病院が乱立している地域では他院との差別化を図る目的において祝日診察を行っている病院もそう珍しくはありませんが、高知県に祝日休診が多い理由も同様に経営的な要素が大きいと考えられます。高知は他県と比べて人口における動物病院数が少ない県であるため、スタッフの確保等の問題から祝日を休診にする病院が元々多いと推察されます。さらに動物病院では動物医療を扱う性質上、病院で対応できるキャパシティに限界があるため、来院が集中する可能性がある祝日診療を実施しづらいという事情も加わります。

前述の問い合わせに対しまして現状では、「他院への受診を検討してください」とお伝えする他なく、諸事情をご理解いただかなければなりません。しかし、中には主治医でなければ詳細・迅速な判断が難しい特殊な臨床経過(腫瘍や免疫疾患の治療中といったケース)を辿っている患者さんも少なからずおられます。当院ではそのような飼い主様に対し、LINE公式アカウント内で休診日にもやり取りができる環境を提案するなどの対策を行っています。まだまだその対応が不十分であることは否めませんが、我々のパフォーマンスが維持されることも重要だと考えておりますので、何卒ご理解をいただきたく。

 また、当院にはありませんが、「動物病院はいつでも重症患者を診て当然だ」と前時代的なお考えの方が診療時間外に強硬に診療を迫るといった事例は時々耳にします。スタッフの生活が守られて初めて質の高い動物医療が提供でき、それが結果的に犬猫に還元されるのだと思います。動物医療と飼い主が目指すものは同じであることを、お互いがもっと理解し合えればと思う、今日この頃でした。