院長ブログ blog

院長の独り言

私の新卒時代 & 宣伝

 人材確保について考えることが多くなった一経営者として、自分の新卒時代を思い返して書き残します。動物病院の院長として働いている私にももちろん新卒時代があり、人並の経験を経て今ここにおります。

 私の獣医師としてのキャリアは宮城県仙台市内の動物病院からスタートしました。その病院は今の当院と同じ、獣医師夫婦2名とスタッフ2名の人用で営む小さなクリニックでした。勤務獣医師であった私の役割は日常診療の回転率と効率を改善し、最終的にクリニックの売上に貢献することだったのでしょう。当時の私は労働の基本である「利益への貢献」に対する意識が希薄で、さらに帰属意識も低い人間でした。特に他者と協調しながら業務を遂行することが不得手であったため、クリニックにとっては差し詰め「やる気に満ち溢れた扱いにくい新人」だったと思います。専門職でなかったら即刻解雇されていたでしょう。仙台での私は特に何の成果も出せず2年でその病院を退職しました。おこがましい限りですが、「さほど誰の何の役にも立てなかった」、それが私の新卒時代の仕事における率直な感想です。今でもあの頃の記憶は私に何とも表現し難い感情を想起させます。

 私の拙い経験からはっきり言えることは、「専門職が社会の役に立つためには相応の技量と信頼が共に必要で、それらを得るのは容易ではない」という至極単純なことでした。私は自分の能力を発揮すればすぐに良い仕事ができると安易に思い込んでいた節があり、「自分なりに頑張って」仕事をすることで満足していたのだと思います。つまり、自分が本当にやるべきことを直視することができなかったのです。

 手前味噌を並べてその頃の苦労が今の自分にとって必要だった、などと言うつもりは全くありません。私の場合は新卒時代に有意義な時間を過ごすことが結果的にできなかったわけですが、その後は運よく環境や人に恵まれ、充実したキャリアを送ることができました。私は私の人生しか知りませんが、新卒が身を置く環境はやはり重要だと若い人には伝えていきたいと思っています。

 最後に、若干の後悔が残る新卒時代を経験した私ですが、それでも今の仕事が天職だと感じることができていますので、人生はやはりどう転ぶか分からないものです。

 当院が製作段階から関わった猫用ソフトカラーの院内販売を開始します。ケガや手術などで長期的にエリザベスカラーの装着が必要になった場合、このソフトカラーは猫さんの動きを妨げにくい工夫がほどこされております。調整紐付きで多くの猫さんにフィットさせられます。1個¥3,300で受付にて販売しており、今後は院外の活動でも積極的に紹介していきたいと考えています。現在は本製品を手掛けてくれている猫好き手芸作家さんと共同で、幼猫用小型ソフトカラーも製作中ですので乞うご期待!

 画像はソフトカラーを試着中のキズくんです。体重5キロ超えのキズくんにはやや小さいサイズ感ですが、ラッパ部分の長さや布の柄のオーダーにも対応していく予定です。