院長ブログ blog

重要なトピック

犬猫の安楽死処置について

 過去のブログでも触れた通り、当院は終末期獣医療を積極的に扱うことを理念の一つに掲げた医院運営を行っています。そのためだと思いますが時折、当院に受診歴のない犬猫の飼い主様から安楽死処置についてお問い合わせをいただくことがあります。獣医師の中には安楽死処置は行わないと決めておられる先生もいらっしゃるため、かかりつけ医に処置を断られたケースが大半です。当院では無論、獣医学的な介入を経ずに処置を行うことは原則ありませんが、「安楽死処置は重要な治療選択肢の一つである」という基本方針の元で慎重に判断するようにしています。尚、処置には注射麻酔薬を静脈内へ過量投与する方法が一般的に用いられます。

 死生観はとても多様で繊細です。個人的にこの問題に正解はないと思っています。ペットの安楽死がタブー視されるような社会の空気は確実にありますので、当事者である飼い主様の中には長く悩みやストレスを抱えた状態で当院へ連絡してこられる方も少なくありません。安楽死に関する診療方針は動物病院によって様々ですが、かかりつけ医との相談によって全ての愛犬愛猫に現状の最善手が選択されることを望みます。