当院は何を目指すのか、について改めて考えました
神田アニマルクリニックは開業してもうすぐ6年を迎え、現在は開業当初とは比較にならないほど慌ただしい毎日を過ごしております。特にここ2年間の診療数の増加によって、個々の診察に振り分ける時間を短縮せざるを得ない状況になっています。診察の時間をなるべく確保することは当院が開業当初に定めていた運営の基本方針でもありましたが、今はそれが十分とは言えません。クリニック運営上の変化を受け入れざるを得ない状況の中で、改めて当院は何を目指すのか?について考え直してみたいと思います。
私が院長および経営者として、携わるクリニック運営の基本理念に「動物医療にかかわる全ての人が、その場の最善を目指して考え行動すること」を掲げてきました。臨床ではその場の状況や関わる人によって「最善」は常に変化しますので、最善に明確な正解はありません。正解がない問いに対して行動を選択する行為には、深い観察と検討、そしてリスクを負って実行する勇気が必要です。また、その一連の判断が一方的な解釈・前提に偏ってもいけませんので、飼い主様側の納得と理解も同時に求められなければなりません。
現在の運営状況を鑑みても、前述する「最善」を目指す神田アニマルクリニックの基本理念に変わりはありませんでした。それは限られた時間とリソースの中で最善の動物医療を模索することと同義です。決して容易なことではありませんが、個々が考え、実践し続ける動物医療の空気感を地道に創造しくことが、院長に課せられた重要な仕事の一つなのだと思います。
この先、自分がいつまで臨床獣医師を続けられるか分かりませんが、現役であるうちは常に最善を目指して現場に立ち続けたいと思っています。皆様、穏やかな心持ちで晴れやかな2025年をお迎えください。

中年齢になった初代病院猫キズくんの後継猫として白黒八割れのドン助くん(3ヶ月齢)を迎えています。院内に慣れさせるため、時々放牧されています。