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動物病院の待ち時間問題

 4月に入り、動物病院は春の繁忙期を迎えています。

 飼い主様にとって犬猫を連れて長く診察待ちをしなければならない状況はストレスが高いものだと思います。多くの方は「病院は待つものだ」と、経験的に受け入れておられると思いますが、そもそもなぜ動物病院は待ち時間が長いのか?それは本当に改善できないのか?について、ここで改めて考えてみたいと思います。待ち時間対策は多くの動物病院が抱える課題であり、その点について飼い主様のご理解が得られれば幸いです。

 動物病院の待ち時間が長い主な理由は、やはり診察に時間がかかるからです。加えて、診察以外の業務(電話や受付対応、処置など)において獣医師の判断を挟むことが多く、言い換えれば診察の合間に獣医師の手が空くタイミングを待つ時間が発生するため、全体として業務の停滞が起こり易いと言えます。さらに、診察は受診理由や飼い主様の認識、生体の状態、検査内容、重症度などによってかかる時間が大きく異なることで待ち時間が予測しにくいという点も「待たされている」という心理的な印象が飼い主様の中に生まれやすいと考えます。

 こちらの対策として、獣医師を効率的に活用するために診察の順番を調整する、時間がかかる診察は予約診療日を紹介する、電話対応を減らすためにホームページでの情報提供やメール連絡を行う、安全性を担保できる処置は愛玩動物看護師に一任するなどの対策を講じています。特に愛玩動物看護師の業務範囲の拡充は急務であり、採血や爪切り、肛門腺の処置、飼育相談などは積極的に愛玩動物看護師が実施する体制にしていく予定です。それでも獣医師の手が限られる状況の改善は難しく、全体の業務スピードを重視して逆に安全性を失ってしまっては本末転倒です。現状ではやはりスタッフ全員が連携して業務のスピードを調節するスタイルが望ましいと思っています。

 最後に、私が考える有効な待ち時間対策の一つは「分散受診」です。つまり、来院が集中する時間帯を一定数の飼い主様に把握していただき、その時間帯を避けて受診してもらう試みです。動物病院は混んでいるというイメージは、受診が多い時間帯に多くの方が受診するために構築されると考えられ、混雑する時間帯を避けていただくだけで分散は可能です。当院では午前の診療時間の前後1/3ずつ、および午後の診療の最初に受診が多い一方で、午前10時頃と午後4時以降は比較的空く傾向があります。この情報を知った方は、受診のタイミングについて御一考いただければ有難く。 最後に、混雑時の爪切りなどのケアについて恐縮される飼い主様がおられますが、何卒お気になさらずお願いします。全ての診察・処置に対して過不足なく力を尽くすことは我々

 約6ヶ月齢になった2代目病院猫「どんすけ」君です。レントゲン検査では骨の形成異常が成長に伴ってより顕著に認められており、特に後躯の動きに強い制限があります。治療が極めて困難な先天性疾患だと考えられ、今後は成長を見守りながら生活の安定を目指した獣医学的介入を検討していく予定です。