院長ブログ blog

院長の独り言

2026年

 明けましておめでとうございます。2026年が始まりました。
 当院の年末年始は5日間の連休となり、診療から離れると改めて、私の心身が思った以上に疲労していたことに気付かされます。モヤがかかったような思考が正月休みで晴れ、また新しいチャレンジを模索できる状態になってきたことを実感します。

 昨年は診療件数が大幅に増加し、今の陣容でクオリティを維持した動物医療サービスを提供し続けることが難しくなってきていることを薄々感じてきました。運営上の意思決定権を持つ院長(私)の労働は精神的な負荷が比較的小さいため、ホスピタリティを保った顧客対応などの感情労働を少なからず含む、他のスタッフの疲労度は私と異なるレベルにあります。幸運にも当院をかかりつけにしていただいている飼い主様の中に、我々に精神的負担を強いる類いの方(カスタマーハラスメントなど)がほとんどいらっしゃらないため、昨年は本業務に集中できたことで何とかクオリティが維持されました。しかし、今後のサービスの在り方を考えた時には、現在の薄氷の上を歩く状態では有事に咄嗟の対応が難しいと予想します。

 この種の問題は、開業当初から診療の個別化を院長独自の判断で進めてきた反動であり、現行のシステムが限界を迎えつつあるサインだと認識します。私の診療スタイルに紐づく形として、当院には診療マニュアルやガイドラインのようなものが存在せず、私のその場の判断を経由しないとその後の意思決定が波及しにくい仕組みになっています。つまり、業務の案件の多くに対して私が関与せざるを得ず、サービスの安定化のために組んだシステムが今はボトルネックになってしまっています。

 現システムは私のパフォーマンスが安定し、来院数が少ない時には上手く機能するわけですが、昨今の当院の規模感に合わなくなってきていることを危機感と共に感じています。これは人材が確保されれば済むような単純な話ではなく、今後我々が目指す動物医療に合わせて少しずつ仕組みを再構築する時期であることを示唆しています。

 そこで、2026年は下記の取り組みを段階的に試行し、脱院長ボトルネックと当院の発展に向けたマイルストーンにしていきたいと思います。

  1. 人員確保が難しい期間の日曜休診
    愛玩動物看護師が1名以下になる場合、午前診療で運営している日曜日を休診とし、診療以外の業務遂行に充てる。
  2. 院長の診療件数の抑制
    形式が決まっている説明(予防獣医療、低リスク手術の説明など)や、簡易処置(抜糸、爪切り、日常のケアなど)は獣医師が指示書を作成したうえで愛玩動物看護師も実施する。
  3. 愛玩動物看護師の業務範囲の拡充と待遇の見直し
    院長がメインで行っている業務の一部を愛玩動物看護師へ移譲し、然るべき待遇を保障する。
  4. 人材確保と診療単価の見直し
    業務の分散を円滑に遂行できる人材を確保し、サービスの拡充を実現する。人件費を安定的に捻出するために収支を見直す。

2026年は苦手な経営面について、新しい挑戦をしていくことになりそうです。健康に留意しながら、またこの1年を走り抜けたいと思います。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。