院長ブログ blog

重要なトピック

日曜日が休診になります

以前から院内掲示等でお知らせしている通り、5月からしばらく日曜日の診療を休診にいたします。
男性スタッフの育児休暇に伴う一時的な措置であり、業務負荷の調整を目的とした判断であることを書き添えます。

スタッフに子供が産まれるのは当院では初めてのことで、その大切なライフイベントに関して当院ではどう考えるのか?事業所としての育休制度の設計には幾度となく検討を重ね、それは同時に、私の過去の体験を思い出す作業でもありました。

私は長男が産まれた十数年前、青森県の大学で教員をやっていました。当時の大学には子育てで休職するという空気感は希薄でしたので、私も自然と育児休暇を取得しないという選択に疑念はありませんでした。
私の当時の選択を、妻も理解を示してくれたと認識しているわけですが、近くに身寄りがいなかった我々には、育児の大変さは想像を超えていたと思います。妻の疲労を見るうちに、人間は少人数で子育てをするようにはできていない生物だと悟った私は、2人目が生まれた後の週末は大学を休むことにしました。私はあまり情緒的な人間ではないので、子供たちの感情のケアは難しく、専ら炊事と長子との外出を担当することにしました。
私は育児に関わる主要な役割を担ったわけではなく、育休も取得しなかった身ですが、それでも育児よりも仕事の方が楽なものに思えたことを記憶しています。仕事は概ね自分の裁量でペースを守ることができましたが、子供は全く言うことを聞きませんし、そもそも予測が立ちません。どこに身の危険があるかも分かりませんので、私にとっては精神的な負荷が強い苦行のように感じていました。育休中に男性が役割をしっかりこなすこと自体、容易なことではありません。

育児は否応なしに自分以外の人間のペースに合わせなければならず、それは私が最も苦手とする、それまでの人生で避けてきたことでした。私の拙い育児の経験は、自分の未熟さと傲慢さを思い知る出来事であり、当時の私には特に学生への教育の面で大きな影響を与えたと思います。したがって、育児の中で生じる問題を解決していく過程には、忍耐、寛容、自制、他者との協力関係など様々な要素が強制的に求められ、それらは後になって公私にポジティブな作用をもたらすことを実感しました。

私は育児について人に語るほど何もやってきておりませんが、自分なりの最善を目指した結果として今があるとは思うようにしています。多忙な日常に主力となるスタッフが抜けることは事業としては痛手ですが、育児という二度と戻ることができない時間の価値について考える貴重な機会を得た育休設計であったと思います。

当院は彼の泣き、笑いの育児を静かに応援したいと思います。
日曜診療は状況が整いましたら、復活させる予定です。
皆様にはご不便をおかけします。